こんにちは。ジユウレポート投稿者のハルです。
前回はオルカンとS&P500について解説しました。

今回は「長期運用が大切な理由」と「複利の凄さ」について解説していきます!
では、NISA解説 11 はじめます。
✓ 資産形成に興味がある人
✓ 長期運用と複利について知りたい人
✓ NISAについて深く理解したい人
長期運用の大切さ

NISAは長期運用に向いている制度だと聞いたけど、どうしてなの?
短期的には株価(評価額)は常に上下していますが、長期で見ると右肩上がりに成長しているためです。
これまでNISA解説ではインデックスファンドの長期運用をオススメしてきました。
株式市場はこれまでの歴史上、長期的に見ると右肩上がりに成長してきました。
短期的にみると日々上下していますが、インデックスファンド長期運用で時間を味方につけることで経済成長の恩恵を受けることができます。
長期運用のメリット・デメリットを見ていきましょう。
インデックスファンド長期運用のメリット
税制優遇を活用できる
NISAやiDeCoを活用すれば、運用益が非課税となり、長期運用のメリットを最大化できます。
運用益が非課税になると複利の力をより感じることができます。
また、NISAでは売却益にも税金がかからないため、増えた資産をそのまま受けとることができます。
NISAは長期運用と非常に相性が良い制度といえます。
市場の短期的な変動リスクを軽減できる
例えば、S&P500は過去100年以上の歴史の中で一時的な暴落が何度もあります。
1987年のブラックマンデー、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、最近も2020年にコロナショックがありました。
どの暴落も 20~50%の下落幅でしたが、その後回復し、暴落前の水準を超えて成長しています。
一時的な暴落に惑わされることなく、長く持ち続けることで利益を得られる可能性が高まります。
低コストで運用できる
インデックスファンドはアクティブファンドに比べてコスト(信託報酬)が安いです。
長期運用をする上では、コストが安ければ安いほど良いです。
その分、リターンも期待できるでしょう。
インデックスファンド長期運用のデメリット
短期的な暴落は避けられない
メリットでも解説しましたが、市場は短期的に大きく下落することがあります。
暴落時の一時的な評価額の下落に耐えられないという人には向いてないといえるでしょう。
すぐに大きな利益は得られない
インデックスファンドは長期的な経済成長に合わせて得る利益を目的としているため、短期間で資産を増やすことは難しいです。
短期間で大きなリターンを求める人には不向きでしょう。
長期間の資金拘束
インデックスファンドは長期運用が前提のため、途中で資金が必要になった場合に売却をためらってしまう傾向にあります。
急な出費(医療費・住宅購入)などで資産を現金化しなければならないときに、市場が下落していると損失を抱える可能性があります。
そのため基本的には「生活防衛資金」や「近い将来必要な資金」などは確保したうえで、余剰金を資産運用していくのが望ましいでしょう。
NISAを始める前には「生活防衛資金」は必ず確保しておきましょう。
✅長期運用は市場の成長の恩恵を受けられる
✅短期的な暴落に惑わされず、コツコツ積み立てることが大切
複利の凄さ

長期運用の大切さが伝わったでしょうか。世界の経済が成長していく限り、長期運用することで資産がマイナスになる可能性はどんどん低くなっていきます。
長期運用の解説で出てくる「複利」ってなんなのかしら?
「複利」とは、運用による利益を再投資し、その利益にもさらに利益がつく仕組みのことです。
まずは「単利」と「複利」について説明します。
単利
単利とは、元本(最初に投資した金額)のみに利息がつく仕組みのことです。
運用益を再投資せず、常に同じ額の利息がつき続ける特徴があります。
📝 単利の計算式
元本 × 利率 × 運用年数 = 利益
💡 例
- 元本:100万円
- 年利:5%
- 運用期間:10年
単利の計算100万円 × 5% × 10年 = 50万円
→ 10年後の合計資産:100万円(元本) + 50万円(利益) = 150万円
単利では、増加ペースは一定で、時間が経っても利益の増え方は変わりません。
複利
複利とは、元本だけでなく、増えた利益にも利息がつく仕組みのことです。
利益を再投資することで、時間が経つほど資産が加速度的に増えていく特徴があります。
📝 複利の計算式
元本 × (1 + 利率) ^ 運用年数 = 最終資産
💡 例
- 元本:100万円
- 年利:5%
- 運用期間:10年
複利の計算100万円 × (1.05)^10 = 約162.89万円
→ 10年後の合計資産:約162.89万円
✨さらに20年間運用すると…✨
単利: 100万円 × 5% × 20年 = 200万円
複利: 100万円 × (1.05)²⁰ ≈ 265.33万円
同じ元本、年利、運用期間でも「複利」の力が絶大であるということがわかると思います。
インデックスファンドでの複利の活用
インデックスファンドでは、「配当金の再投資」や「値上がり益の長期運用」によって複利の効果を最大限活かせます。
具体的な方法はこちら👇
分配金を再投資する
配当金を受け取らず、自動的に再投資する「分配金再投資型」を選ぶ
積立投資で時間を味方につける
長期間コツコツ積み立てることで、運用益が増え、さらに利益を生む
NISA制度を利用し、税金を抑える
NISAなら運用益が非課税になるため、複利効果を最大化できる
これらの方法を活用すると投資元本だけでなく、「運用によって得られた利益」も次の運用に組み込まれるため、時間が経つほど加速度的に資産が増えていきます。
✅複利を活用すると、時間が経つほど資産が大きく増える
✅NISAを活用すれば、非課税メリットでさらに複利効果を高められる
今回のまとめ
インデックスファンドにおける“長期運用の大切さ”と“複利の凄さ”を解説しました。
NISAでインデックスファンドを長期運用することで、複利の力を得て大きな資産の形成を期待できるというわけですね。
それでは、次回からはいよいよNISAの始め方を詳しく解説していきたいと思います。
では、次回のNISA解説 12 でお会いしましょう。
※投資は自己責任です。